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禍神 ⑥

一難去ってまた一難★

禍神⑥

怖い化け物が居なくなってホッとしたのも束の間、蕗の茂みがガサガサ動いて何か出てくる気配がする。

俺の体は恐怖で固まって動くことも出来ない!

─バサ★

蕗の茂みを掻き分けて何者かが突然現れる。目が合っちまった…頭に傘を被ったどっか昔ながらのアジアにいそうな爺いみたいな顔したヤツだ。

人間っぽいが人間じゃない。こんな顔の長い爺さんみたいな顔でこの小サイズの人間ははっきり言って未確認生物レベルのモンだろう…

そう考えたら俺は急に怖くなった。

怖くて叫ばずに居られなくなって思わず腹の底から大声で叫んだ。

同時に俺の声に驚いたのかその爺さんみたいな顔したヤツも大声で叫んだ。

二つの声が同時にハモって蕗の原っぱに木霊した程だ。

そして俺は持っていた携帯を無意識に放っぽり投げちまった。携帯が何処に飛んでいったのかは解らないが、兎に角逃げなくちゃと思って爺いみたいな顔したヤツの反対方向へ全力で走って逃げた

……が、体が何時もと違って巧く動かない、足が進まなくて側にあった石にけつまずいて俺は思いっきり前のめりに倒れた!

─ビターーーーンン!!

突っかかった時足を痛めたのか、足の甲もズキズキするが一番顔面が痛い…。

ああ、目の前が暗くなってきた…俺は死ぬのか…?どうか目が覚めるなら夢であって欲しい。

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目が覚めたら変な奴らがいる!!

禍神⑦

ん…?これは…、何だか味噌汁のニオイがする。イイ匂いだ。

あ!もしかして此処は俺の家が!?あああ~、良かったぁ~全部夢だったのか。

きっと前の日に変な動画なんか観たからこんな夢みたんだな。

「あ、ようやく起きただず~」

……え?ええええ?!

目覚めた時に見たのはさっきの爺いの顔したヤツだ、其れと灰色のコンニャクみてぇな色した変な生き物。

そいつ等が俺の顔を覗き込んできたんだ!

「「うあああああ!夢じゃねえええ!」」

俺は絶叫して掛けてあった布団を被った。何でだ!夢じゃなかったてのか!ショックで頭がおかしくなりそうだ。

「ちょっと、おちつくだず~此処は妖怪の郷だず~」

妖怪の里?何言ってんだコイツ。俺は怖さより何故かイライラしてソイツに喰って掛かった。

「俺に何か用なのかよ!爺いの顔した妖怪め、あっち行け!」

妖怪って言ったせいか俺も気が付くとソイツの事妖怪って呼んでるし。

爺いって言われたその妖怪は、何か気に喰わなかったのかブツブツ言っている。あれ?ってか、俺こいつ等の言葉が普通に解るな…嫌だな~。

爺みたいな顔した妖怪が俺の側に近寄って来た。俺に何かする気じゃないだろうな!?

こうなったらツバでも飛ばしてやる、ぺッ!ぺぺぺッ!

俺は頑張って無駄な抵抗をしてみた。

さて、俺はどうなる事やら。

この次は禍神・最終話になるよ。

GODIVA(ゴディバ)